Dubnobasswithmyheadman LC7502
underworld 1996.8.1(1994.1.24)

 3人組みとなった新生アンダーワールドのデビューアルバム。94年度UKインディー年間チャート1位。

 テクノとロックとの融合がなされた、傑作アルバム。



トレインスポッティングとレインボー2000

 アンダーワールドの名が世界的に知れ渡ったのは、映画「トレインスポッティング」でかの名曲「ボーンスリッピー」がラストで効果的に使われたことが要因の一つだといわれています。しかしここ日本では映画の公開が遅く、それより先に、非常に大きなインパクトを与えたライブがありました。

 富士の裾野で開かれた、日本で初めての大規模野外レイブ、「レインボー2000」での伝説のライブです。あの時幸福にもその場にいた私は、様々なアーティストのライブの中でも特にアンダーワールドには最大級の満足を与えられました。

大会場の一体感、優れたパフォーマンス

 アンダーワールドが登場したのは中盤あたり、午前2時〜3時ほどでしょうか。高山特有の深い霧が突如会場を覆い始め、夏だというのにすっかり気温が下がってきました。そのとき私は、露店の気の遠くなるほど長い焼きそば屋の列にいました。突如、ノリのいい音が聞こえてきます。テクノには珍しくボーカル入りなのがアレ?と思ったのですが、そんなことにはお構いなしに会場全体が盛り上がってきたのが分かります。

 早くステージ近くまで行って踊りたい私は、急いで焼きそばを受け取って一気に人ごみの中ほどまで進みました。ステージを見ると、どうやら3人構成で、ますますロックに近いようです。ボーカル一人に、DJ2人(正確にはDJとキーボード奏者)です。

 その姿に一発でK.Oされました。DJ2人の、なんと可愛らしいことよ!体格のいい、少しオタク風の男2人が、小さなターンテーブルを肩を寄せ合うようにして操作する姿、そして踊りまくるボーカルのカール・ハイド!さすがパンク野郎!

 カール・ハイドのテンションは、会場につられて上がりっぱなしで、しまいにはステージの上方に組まれた鉄骨の上まで登り、大スクリーンの前で踊りまくってました。アンコールまであって、何万人もの観客の一体感、高揚感は、なかなか得がたいものでありました。

 ボーカルのカール・ハイド、キーボード&プログラマーのリック・スミスは、ビジュアル・グラフィック・チーム「TOMATO」のメンバーだそうで、どおりでパフォーマンスがそこらのテクノDJとは違うはずです。

すかさずCDを買う

 レインボー2000と同期してすかさずソニーが、邦版アルバムを出しました。さすがソニー、この頃ソニーはテクノの日本への普及に力を入れていましたからね。見逃しません。

 さすがにあのライブの経験後に、このCDを聴くとなにか物足りなさを感じてしまうのですが、本当に何かが足りないのかもしれません。ま、それは聴いてみた人の判断に任せたいと思います。


Dubnobasswithmyheadman underworld
Tr 曲名 Time 備考
1
dark & long
07:35
 
2
mmm skyscraper i love you
13:09
 
3
surfboy
07:34
 
4
spoonman
07:41
 
5
tongue
04:50
 
6
dirty epic
09:56
 
7
cowgirl
08:29
 
8
river of bass
06:26
 

 


関連リンク

dirty.org

TOMATO

ソニーテクノページ

映画「トレインスポッティング」

1996年度レインボー2000

レインボー2000のHP


RETURN