三瓶の秋祭り |
岡市の唐獅子編
明治十六年、八幡浜五反田より習う。頭・太鼓など宇和島に注文した。この頃より三瓶の五ツ鹿は始まる。
(三瓶町誌より)
唐獅子は、一区の中でも岡市と呼ばれる地域で伝統継承されています。
八幡浜の唐獅子と同じく、稚児が飛び跳ねながら太鼓を叩き、宝を狙う唐獅子からこれを守るという場面を演じているようです。
稚児と唐獅子がじゃれ合っているような稚児と唐獅子とのシンクロした踊りがとても可愛らしいです。
2005年に撮影。稚児は顔には化粧を施し、着物はとても派手。この“かっこかわいらしさ”は必見です。
唐獅子のお宿(※五ツ鹿の注釈お宿参照)は、順番で毎年変わることになっています。その年の役(やく)、岡市町内会長、岡市(上)十人組長、岡市(下)十人組長の3人のうち、適当な広さの練習場所がある家がお宿となるようです。
今年は片山さんのお宅のみかん倉庫(※五ツ鹿の注釈みかん倉庫参照)で練習が行われていました。
今年は片山さんのお宅のみかん倉庫(※五ツ鹿の注釈みかん倉庫参照)で練習が行われていました。
町内会長
町内会長といっても三瓶町の会長ということではなく、区よりもっと狭い範囲での住民選出の会長のこと。
大字朝立(おおあざあさだつ)の中でも大きくは浜・揚と分かれ、その中でもさらに細かく分かれる。
祭りや区の行事などはこの町内会の単位で行われるので現在でも重要。
大字朝立(おおあざあさだつ)の中でも大きくは浜・揚と分かれ、その中でもさらに細かく分かれる。
祭りや区の行事などはこの町内会の単位で行われるので現在でも重要。
十人組町
近隣十件程度をまとめた最小行政単位、十人組の代表。十人組長は順番に回ってくるが、高齢化・過疎化により3〜4年に1度まわってくるような例も増えてきている。
回覧板など十人組単位でまわされている。
回覧板など十人組単位でまわされている。
ちなみに片山さんの奥さんはミャンマーからやってきました。
今度「三瓶の国際結婚」として取材にいきますね。
唐獅子をやる子供の人数は今年5人。
小学校1〜6年生が対象です。
半数以上は8区です。前年は女の子も踊っていましたが、今年は男の子だけみたいでした。
女の子が踊り始めたのは今から7年ほど前。町から子供がいなくなり、唐獅子だけに限らず、甚句も、五ツ鹿も、続けるか、やめるかの瀬戸際にたたされていました。
女の子をいれることについては、かなり反対があったといいます。それでも、女の子を入れれば地区内の子だけでも続けられる、ということで女の子が始めて踊り始めたそうです。
女の子の稚児姿は評判上々でしたよ。
今ではその女の子も高校生となり、練習を見に来るようになりました。
地元の子だけでやってた頃と違いを聞いてみると
「子供の頃から聞いてると、教えなくても太鼓のリズムが分かるんや。今は、まだちょっと合ってないな」
祭りまであと少し、おっちゃんらも練習に熱が入ります。
練習も中頃、獅子頭がでてきました。
獅子の頭だけ子供に合わせるという感じです。
普通の獅子舞と違って、子供が主役。獅子舞しか知らない人、唐獅子は面白いです。必見ですよ。
おもっさまミカメジャーナルでは、祭り前の練習風景を取材しています。
五ツ鹿(浜)、唐獅子、甚句、牛鬼、四つ太鼓も特集していきますのでお楽しみに!
また、お祭り当日のレポートなど是非編集部までお送りください!三瓶地区だけでなく、蔵貫地区のお祭りも同時募集中です。
特集リンク
- 五ツ鹿(客)回れ回れ水車
- 唐獅子(岡市)ヤーヤー!
- 相撲甚句(屋敷・鍛冶屋) あ〜どすこい、どすこい
- 牛鬼 お家繁盛