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4歳の息子のヘタな絵で感動した話

お久しぶりです。おかげさまで仕事の依頼も増え、このブログもなかなか更新出来ていませんが今年もこれまで以上に仕事するつもりです、おいしい仕事、ください!

さて、このブログの人気コンテンツは「魔の3歳児とかいうやつに言うことを聞かせる方法」だったりします。あれ・・・技術系ブログなのに・・・。そのことに味をしめて、またまた子育てに関連した話題。

お姉ちゃんと弟でまったく絵が違う

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まずはお姉ちゃんの絵。これは最近描いたものですが、3歳の頃からこういう絵を描いていました。保育園で先生が描くイラストの影響を受けているようでした。感心するのは絵のまとまりが異常にうまい。私なんか完全に負けています。

そして弟。

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今4歳なんですが・・・。いつもこんなのです。得意気にみせてくれるので、「すごい!勢いがある!」などと褒めていましが、内心、この年頃の娘の描いた絵との差に驚いていました。

絵を描いていたのではなく線を生み出していた

絵を描いているところをじっとみていて、息子は「絵を描く」という感覚ではなく「線を生み出している」のだと気づいて感動してしまいました。

紙に向かって鉛筆を走らせ始めると「どきどきする!胸がどきどきする!」としきりに言っています。そしてぐちゃぐちゃっと鉛筆を走らせては
「よしっ、うまくいった!」
と満足しています。細い線、強い線、短い線、長い線、描く度に「ちっちゃ!」などと興奮が増していき、最後の方にはどんどん線が足されてそれまでの絵を塗りつぶすくらいになります。色が入ると
「赤、がんばれ、青、がんばれ!」
と何やら怪獣大戦争が繰り広げられているようです。

よく描いた絵に「これ何描いたん?」と聞くと「うーん、、、アロサウルス!」と言ったりするのですが聞くたびに答えが変わったりします。線という生き物だから、観察者によって変わるんです。勢いに任せて描いた絵を自分で見ながら物語を作っていて、聞くといろいろとお話がでてくることもあります。

彼にとって、線が途切れたり紙からはみ出すことは、線の死を意味します。ものすごい勢いで怒ります。わーっ!と叫んで鉛筆を投げ我が身をも床に投げ出します。

現代アートがどうしてあんなにも理解不能なのか、どういう衝動なのか理解できた気がしました。

お姉ちゃんの教え

「いっくん、絵をうまく描くにはね、

テレビは面白いけどそれを見ないで一生懸命描くこと、

力をいっぱい入れないで、ちょっと優しく描くこと、

みんなに褒められたいという気持ちを持つことよ」

これ、4歳の娘が1歳の息子に言ってたんです、すごくないですか?
息子は意味がまったく分かってなかったと思いますが、お姉ちゃんが何千枚と絵を描いて学んだ絵の世界とは、また違う世界にいます。

私は息子に絵を描かせようという気がまったくありません。面白いので、このままぐちゃぐちゃな絵を描き続けて欲しいと思います。
いずれ、学校で絵を教えられるし、ネットで絵の投稿をしたりしてデッサンを知ることになるでしょう。
どんなことでも、壁にぶつからないということはありません。広い世界をみて悩むこともあるでしょうが、ぶち壊して進むなり壁際を進むなりどう進もうがそれは本人の勝手、ただ、自分が下手だとだけは思ってほしくない、というのが願いです。